予防矯正とは人間の進化の過程から三次元的なアプローチをして予防していこうという考え方です。具体的には乳歯列期から永久歯列期までにオーバーレイという方法で乳歯に被せ物をして垂直的な高径をあげ、咬合平面をかえることで発育パターンを変えて不正咬合を予防する治療法などがあります。
治療費用的にも大人になってからの矯正治療は多くのお金と時間が必要になりますが、幼少期から予防矯正をしておけば経済面でも低く抑えられる点や子供の発育にも好影響になると思われます。歯並びをよくすることで、ブラッシングがしやすくなり、虫歯になりにくくなったり、噛み合わせが良くなることで、姿勢が良くなったり、顔の歪みがなくなったり、見た目が良くなったりとたくさんのメリットが生まれます。
とても大切!乳幼児の歯の役割
哺乳のときの赤ちゃんは反射的にですが咀嚼機能をスタートしています。離乳が始まると、舌、顎の運動が少しずつ発達し、反射的というより脳に働きかけ噛むという運動を覚えていきます。ですからどのような食べ物を与えるか、虫歯にならない習慣をいかに身につけさせるかなど、非常に重要な時期だといえます。
どうせ乳歯の次は永久歯が生え変わるからと安易に考えていては危険です。顎や知能の発達にも関わってくるのです。
|
よく噛むことは、子供の成長・発達に必要な栄養が効率よく吸収され、脳の発達にも役立つと言われています。食育という言葉があるように、お口の治療をしないままにしておくと、お子様の成長や脳の発達・精神の安定に深く影響するといわれています。 |
|
乳歯から永久歯に生え変わる時期には、乳歯の根は吸収されて次に生えてくる永久歯を誘導します。そのため、乳歯の虫歯を放置すると大人の歯が生えてきた時、正しい場所に生えることが出来ず、歯ならびが悪くなり、不正咬合の原因になる場合があります。 生涯自分の歯で健やかに過ごすためには、子どもの歯の時代からのお口の管理が大切です。 |
知っていますか?虫歯になる仕組み
ダラダラ食べないで時間を決めて、食べよう!
いつもお口の中に食べ物が入っている状態は虫歯菌の思うつツボです。虫歯にならないためにも食事と食事の間にお口の中を休める必要があるのです。
|
食べたり飲んだりすると、お口の中が酸性に傾いて歯が溶け始めます。虫歯菌にとってこの酸性の環境は住み心地がいいのです。
それでも虫歯になるとは限らないのは、「唾液」が酸を洗い流し、中和して溶け出した歯の表面を元に戻してくれているからです。 |
|
|
|
食事のたびにお口の環境が虫歯菌危険ゾーンに下がりますが、唾液により健康ゾーンに戻ります。リズムある食生活をしていると、お口の中が健康ゾーンでいる時間が長くなり、虫歯の危険は低くなります。 |
|
|
|
せっかくお口の中が健康ゾーンに戻りかけたのに、危険ゾーンに逆戻り。特に寝ているときは唾液がほとんど出ないので、寝る前のおやつは虫歯の危険度がとても高いのです。 |
|